2017年3月22日
カテゴリー: お知らせ
タグ: フェラーリの洗車, ベンツの洗車, ホイール洗浄, 出張洗車
みなさまこんにちは!カーケアジャパンの平賀です。
この不定期コラムもとうとうマニアックな世界に突入です。
洗うというものを掘り下げて紹介していきます。ではどーぞ!
それでは私が言う「水洗い」、世間一般には「シャンプー洗車」についてご紹介しましょう。
まずはボディーに水をかけてと言いたいところですが・・・・。
最初はホイールです。
最小限の水でホイールを洗浄します。それは無駄に水を掛けると地面を汚してしまう事と、ブレーキのディスクローターを錆びさせてしまうのであまり水はかけません。
まず、水分を含んだマイクロファイバーでブレーキダストや汚れを落とします。そこで落ちきらない汚れに中性洗剤を振りかけ汚れになじませます。そこで専用の柔らかいブラシなどでさらに汚れに対して洗剤の効果をなじませて汚れを落としていきます。さらにいろいろな形の棒状のものにスポンジやウエスを装着しホイールの内側のリム部分汚れ、ブレーキキャリパーなど見えにくい部分の汚れを落としていきます。この工程は自動車の構造などの知識がないと危険な場合もございますので慎重に作業を行います。
汚れが落ちたら水分の含まれたマイクロファイバーやジョロ程度の水流の水をもちいて「すすぎ」を行いながら、残った汚れを確認し、何度もこの工程を繰り返し、確実に「すすぎ」を行い洗剤成分を除去する地味な作業ですが、確実に丁寧に行うことで本来の輝きに近づけていきます。
かなり汚れる部分なので、排出される水もかなり汚れています。ブラシなどを用いますので汚れた水滴が飛び散ってしまう事もありますので最初にやっておく工程なのです。
さらに洗っている人間も汚れてしまう事がありますので、服装や姿勢にも細心の注意をし体が汚れないように作業を行います。
自身が汚れてしまってはその後の工程で車を汚してしまいます。袖口まで覆う手袋やエプロンで汚れの付着を防ぎます。
仕上がった時点で各種ホイール専用のワックスを施工し、汚れが付きにくい状態に仕上げます。
各種ホイールとはアルミホイールには色々な種類の表面処理があり、その種類に合わせた仕上げの施工が必要となります。
一般の方々は「黒い」「銀色(ピカピカ)」「その他」など3つの見た目による大まかなアルミホイールの種類はご存知でしょう。
実はアルミホイールは大まかな見た目の種別は金属加工後の表面処理によって種類が生まれます。
まず、大まかな見た目の種類の「黒い」には。
①塗装による黒。
②塗装によるつや消し黒。
③アルマイト処理による黒。
④アルマイト処理によるつや消し黒。
次に「銀色(ピカピカ)」には。
①塗装による銀色。
②切削加工にクリア塗装(カットクリア)による銀色(半ツヤ)。
③スパッタリング、クロームメッキ、真鍮メッキなどの装飾メッキ処理による銀色。
④研磨加工(ポリッシュ)による銀色。
⑤超硬処理(ジュラルミン)による銀色。
次に「その他」には
①塗装による各色。
②アルマイトによる各色。
このように、たかがアルミホイールにも多くの種類がありますね。
このような多くの種類のアルミホイールに対応した仕上げ処理が必要となります。
中でもクリア塗装といわれる仕上げの塗装の塗膜にも種類は様々あります。
欧州車のフェラーリなどは最近厄介なホイールが装着されてますが、全然OKです。
よって、量販店などでホイール専用の強力な洗剤が売られていますが、私からしたら?マークの物も多く売られています。酸アンモニウムなどの酸性を用いて紫色に変色するのものや謎の科学反応とか証したものもありますね。どれも強烈なアンモニア臭を起こすものです。
「簡単一発!おしゃれは足元から!」的な触れ込みですが洗い終わった地面は悲惨極まりないものです。そして正直、環境に悪影響!!なにもおしゃれでなんかないですね。
さらにはデリケートで様々な表面処理があるアルミホイールに悪影響です!!
利便性を求めた結果、環境破壊や光沢破壊という今の地球環境の悪化、やらなきゃ良かった感の根本な感じがしますね。
金属加工、表面処理、環境問題について、自分で言うのも何ですが、自動車に対して真剣に携わりそこそこ長いのでかなり勉強し、整備だけではなく部品開発や製造の部分も経験させてもらってます。だからこそ製造者の気持ちがわかるので適切なメンテナンス処理を行います。すなわち・・よって長くなるのでホイール洗浄のお話は一旦休止です。要は適正に、確実に綺麗にします。
拭いたら綺麗になるって物でもないんです。ホイールは・・・。